まさはる's Weblog

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目　　次

1. 製作の動機
2. はじめての設計
3. はじめての材料・道具
4. はじめての製作（1999.5〜6）
5. はじめての設置・調整（1999.6〜10）
6. 製作して感じたこと
7. その後

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1. 製作の動機

　以前から、Sonus faberのMinimaを愛用しているが、低音があまり出ないので、若干不満あり。
　そこで、Minimaの音を殺さないようにして、なんとか低音を伸ばせないか考え始めたのが動機。（単純(^_^;）

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2. はじめての設計

1）スピーカーの外形寸法

　部屋の寸法（設計当時は６畳間）と真ん中にある80インチのスクリーンから、スピーカーの幅を400mmに決定。
　高さは黄金比により640mmに決定。奥行きは後回し。

2）スピーカーの選択

　箱の大きさが決まっているので、選択肢はほとんど無し。入手のしやすさと、エッジが布製（スポンジじゃない）ということで、FostexのW300Aに決定。

3）スピーカーのボックス形式

　Minimaがバスレフなので、バスレフに決定。また、リアバスレフなので、やっぱりリアバスレフに決定。

4）スピーカーボックスの諸定数

　Fostexの冊子（600円で売っているやつ）をじっくり読んで細々と計算。結局、

　設計内容積　　　　　　　100リットル
　設計チューニング周波数　28Hz
　後回しの奥行き　　　　　560mm

に決定。
　また、ダクトは、職場にあった図面の白焼き（乾式コピー）の芯（トイレットペーパーの芯を分厚くしたみたいなもの）の廃物利用で、

　ダクト内径　　　　　　　76mm
　設計ダクト長さ　　　　　124mm

に決定。
　あと、ボックスの製作に関係ありませんが、クロスオーバー周波数はMinimaの落ちどころで、かつ、Fostexの冊子に載っている女性ボーカルの下限の180Hzに決定。

5）板の厚さ

　厚ければ良いというものではないと思いますが、Minimaがムク材を組んで頑丈に出来ているのと、私はヘナヘナ板のボワンボワンな音が嫌いなので、24mmに決定。

6）描いた図面

　以下に設計図、部品図、板取図を示します。 なお、板取図は随分と無駄が多いのですが、無駄を無くしても板の枚数が変わらなかったのでこのようにしました。
（図をクリックすると、大きな図が新しいウインドウで開きます）

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3. はじめての材料・道具

1）材料

　板材については、近くに売っていないのと、切ってくれるところがないことから、ラフトクラフトというところから通信販売しました。その冊子を見ると、カバ合板がいいと書いてあったので、深く考えずにそれにしました。ちなみに、送られてきた板材は非常に精度良く切断されており、1mmも狂ってはいません。もちろん立てれば立ちます。(^_^;
　塗料については、木目を出したいのと、体育館の床のようなツルツル・テカテカ にしたかったので、以下の塗料を近くで買ってきました。

　オイルステイン　　木目出しと色つけ
　セラックニス　　　オイルステインがウレタンニスで溶けないようにするニス
　床用ウレタンニス　仕上げ用

　もちろん、専用のペイント薄め液を購入したことは言うまでもありません。（半分ウソ入ってます。いやー、固まっちゃって苦労しました...(^_^;）

2）工具

　もともと工作は好きなのですが、ろくな道具は持っていませんでした。たまたま、仕事帰りのホームセンターで見かけた、マキタの仕上げサンダーなるものを購入しました。
　いやー、こりゃー便利ってな感じで台所で作業していたら、台所が後で悲惨な状態に...(^_^;

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4. はじめての製作（1999.5〜6）

1）Fostex W300A購入（コイズミ無線から通信販売）

　先にスピーカーユニットを購入したのは、ボックス製作を投げ出さないようにするため...(^_^;

2）カバ合板購入（ラフトクラフトから通信販売）

3）サンドペーパーを軽くかけた後、接着開始

　ちょっとビールを飲んでから、勢いで接着し始めました。(^_^;

4）裏板のダクト板接着、外形完成

5）オイルステイン２回塗り、セラックニス１回塗り

6）床用ニス７回塗り

7）サンダー後、床用ニス１回塗り（仕上げ）

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5. はじめての設置・調整（1999.6〜10）

1）スピーカーと裏板を設置、Minimaとダブらせて音出し

　ちなみに、えらく重いです。動かすのが大変...(^_^;

2）チャンデバ、アンプ、ケーブル購入（テレオンから通信販売）

　分割して音出し。この時点ではまだ吸音材は入れていません。したがって、ボックスの中で反響した音がすごくてビンビンです...(^_^;

3）グラスウール購入・設置（コイズミ無線から通信販売）

　金曜日のお昼に電話して振り込んだら、翌日の土曜日の午前中に届いた...早い。(^_^;
　早速、底板と裏板に２重で設置、ビンビンが解消。でもまだ...

4）スピーカー台設置、音に変化なし

　底板が床とくっついているのがいけないんだと思い、スピーカー用の台を調達。ちなみに、堅くて重い木が欲しかったのですが、近所のホームセンターに売っていたのは柔くて軽い木でした...(^_^;

5）グラスウールを天板と側板に１重で設置

　こもりが無くなったが多少おとなしい感じになる。でも前よりずっと良い。この時点でけっこう満足。

6）その他

　チャンデバの調整はけっこうテキトーです。説明書に書いてあるとおりに調整して、あくまでもウーハーが出しゃばらないようにしています。

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6. 製作して感じたこと

1）やっぱり基本が大事

　このページの5. −4）で恥ずかしい思いをしました。それは、吸音材よりもスピーカー台に考えが先走ったことです。
　音に影響する割合の大きい方を優先すべきところ、ほとんど関係ないものを優先させてしまいました。
　まあ、当たり前のことですが、ベースをしっかりさせた上で、アクセサリーはその後でってことでしょうか。

2）きっと製品を買った方が安くつく

　今回の製作は初めてだったこともあって、１発勝負でした。もちろん、失敗も覚悟していました。
　いろんな本も見ましたが、所詮、その人の主観が大きく影響していると私は思っています。したがって、個人では出来ない、色々な形状や材料の吟味は、メーカーでなければ出来ないと思います。きっと、万人に好まれる良いスピーカーは、メーカーの製品を買った方が安くつくと思います。（メーカーにもよりますが...(^_^;）

3）でも売ってないものは作るしかない

　2）と相反していますが、売ってないものはしょうがないですね。また、売っていても非常に高価な場合、作った方が安いかもしれません。
　今回製作したものも、私の目的に合うものは売っていませんでした。したがって、製作したわけですが、最終的に私が勝手に及第点を取れたと思っているだけにすぎません。今後は測定をしながら、改良を重ねて、重ねて、重ねて...（半分ウソ...(^_^;）いこうと思います。

4）その他

　作ってみて思いましたが、けっこう頑丈に作ったにもかかわらず、まだ持てる重さです。あの、パイオニアのTADを使っているモニターって、同じような大きさで100kgもあるってのは、いったいどんな構造をしているのでしょうか、不思議です。

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7. その後

1）引っ越し（1999.10）

　引っ越しをして、オーディオルームが６畳間から８畳間になり、部屋の構造も木造の和室から鉄筋コンクリートの洋室へ変わりました。前まで、えらくデッドだったところが、ちょうど良い程度にライブになりました。ラッキー。

2）また引っ越し（2002.4）

　また引っ越しをして、今度はオーディオルームが無くなりました...(T_T)
　ウーハーは外されたまま押し入れに、アンプ類は箱に入ったまま放置、MUSIC BIRD（有料CSラジオ放送）は解約の状態です。オーディオが復活するまでこのページの更新はお休みです。

3）またまた引っ越し（2005.4）

　またまた引っ越しをして、3年間箱に入れたまま放置していたオーディオセットをMinimaにとりあえず繋いでみました。
　ああ、良かった。コーンは腐っていないしアンプも問題ないみたい...。ウーハーボックスは暇を見て出そうと思います。

4）またまたまた引っ越し（2009.4）

　今回の引っ越しで遠く佐渡に行くことになったため、全てのオーディオとその関係機器を処分しました。当分の間、オーディオの話題は休止します。