まさはる's Weblog

　20年前に自作したエレキットの2A3シングルステレオパワーアンプのTU-872がとても良い音なので、処分せずに使っていこうと思い、予備の真空管を購入しました。

　中央の4本の横に写っているのは、キットに付いてきた無印の2A3と6SN7GTで、今回購入した真空管はメーカー名、型番、製造国、製造年月が刻印されています。内部の構造はだいぶ違っていますが、付け替えて確認したところ問題なく音が出たので、こういうものなのでしょう。

（2A3の予備）
　メジャーな真空管なので、現在作っているメーカーは世界に数社あるようですが、特性の揃ったペアを購入しようとすると、選択肢はあまりありません。購入したのはSOVTEKの2A3です。
　ちなみに、2A3は高槻電器工業も九州の工場で製造しています。

（6SN7GTの予備）
　こちらもメジャーな真空管なのですが、現在作っているメーカーはかなり少なく、双3極管のため内部の特性が揃っていて、2本の特性が揃っているペアでの購入の選択肢はほとんどありません。購入したのはTUNG-SOLの6SN7GTBです。

　予備管を揃えたので、スピーカー出力を外していたD級アンプを復活させようと、もう1台、アンプ／スピーカーセレクターのFX-AUDIO-のPW-6Jを追加しました。

　このPW-6Jのリモコンには、1〜8のキーがついており、工場出荷時は「1」がA-B、「2」がA-Cになるようになっていますが、各個体を「1」や「2」などに割り振り、キーを押す毎にA-BとA-Cの切り替えに使う事が可能です。割り振りは、番号のキーを4秒長押しで記憶させられます。
　で、やってみたのですがどうも上手く記憶されず、2台とも同じ番号になる...電源切ってやっているのに...。
　後で分かったのですが、このリモコンは電源のON-OFFもできるため、表向き電源を切っていてもリモコンの受光部や内部回路は生きていて、2台とも同じ番号で記憶されていたのが原因でした。対応策は、記憶させたくない方の電源ケーブルを抜くか、リモコンの赤外線が当たらないよう受光部を手で隠す事ですｗ。

　これでA級で真空管アンプのELEKIT TU-872、AB級アンプのTOPPING LA90 Discrete、D級アンプのS.M.S.L AO200MKIIがリモコン1つで聞き分けできるようになりました、めでたしめでたし...。
　で、スピーカー出力の接続を復活させたD級アンプでCDを聞いてみたのですが、最近のD級アンプの性能は非常によく他のアンプと優劣がつきません。しばらくはこの状態でアンプを切り替えながら聞いていこうと思っています。

　つい先月、パワーアンプを追加したばかりですが、

　これは約20年前に販売されていたエレキットの2A3シングルステレオパワーアンプのTU-872です。3.5W+3.5Wの出力ですが、うちのスピーカーに繋いで普通に音楽が楽しめます。

　手前の真空管が6SN7GT、奥の真空管が2A3です。TU-872の初期モデルの為か、真空管にはメーカー名や型番の刻印は全く無く、まさに無印...ｗ。でも、割ときちんと作られていて、外観も内部もとても綺麗です。（右の6SN7GTがちょっと傾いていますが、これはチャームポイントということにしておきます）

　実はこれ、昔自分で作った真空管アンプなのですが、当時ちゃんと音が出るか確認した後にお蔵入りにして放置していた物です。長く使っていなかったので、処分しようかと思っていましたが、2A3の音を聞かずに処分するのはもったいないと思って、今あるオーディオに組み込んでみました。

　最初は、ボリュームを上げると、「シャー」とか「ブーン」といった音がスピーカーから聞こえそうなので、聞こえる手前にボリュームを設定しようと思っていたのですが、ボリュームを最大に上げて耳をスピーカーに近づけても何も聞こえない...あれ、真空管アンプって、こんなに性能良いんだったっけ...。

　このパワーアンプの手前にプリアンプがあるので、そっちで音量調節するようにして、こっちはボリューム最大にして使っています。うちのアンプセレクターには2つのアンプしか繋げられないので、D級アンプを外して、AB級アンプとこの真空管アンプを繋げて聞き比べてみましたが、全く遜色ありません。
　これは処分するのはもったいない。当分の間、このまま使っていこうと思っていますが、真空管が切れた時のための予備の真空管が入手しづらいのが難点です。